クイーンの映画「ボヘミアンラプソディー」を見る。
福島に行ったらKさんに勧められ、
名古屋に行ったらIさんに勧められ、
先日名古屋で見ようと思って映画館に行ったら
満席でことわられて見られなかった。
ヒットしているらしい。
映画館で一席もないという話はひさしぶりに聞いた。
で、岡谷で見る。
すいている。しかも年配ばかり。
それにしてもクイーンはぞくぞくする。
フレディの高音には、ほんとに持って行かれてしまう。
85年のライブエイドのコンサートがクライマックスに来るが
最初の「ボヘミアンラプソディー」のピアノのイントロを聞いただけで
すぐウルウルする。
「ママ、今、人を殺しちゃったよ。ひきがねをひいたら死んじゃったよ。
ぼくの人生はまだ、始まったばかりなのに、もう、だめにしちゃったよ」って
なんてすごい歌詞なんだろう。
で「ウィー、アー、ザ・チャンピオン」で涙腺が決壊する。
なんてきれいな曲なんだ。
歌う人数が多ければ多いほど冴える曲なんて、そうはない。
この何万人を前に歌うというのはごく限られた歌手のみに許される栄光で
比べること自体がまちがいだが、
ぼくも1000人の前でものがたりを語ったことはある。
それは大勢の人がいっしょに笑ったり、固唾を飲んだりする幸せな場だが、
そのみんなの表情やしぐさを正面から見られるのは
ステージに立っている自分だけだ。
文字通り自分はほんとにすてきなポジションにいるんだなと思う時だ。
映画は音楽だけでなく、バイセクシャルということ、エイズということ、
さまざまなことを語って、世の中には自分と違う価値観の人が大勢いて、
しかしみんなそれぞれに幸せになりたいと思ってあがいているという
当たり前のことを改めて考えさせてくれる。
おすすめ。