二月の雪と三月の風と四月の雨が美しい五月を作る。
今年もその五月が順当にやってきた。
今日は昨日にまして晴天無風。
宮沢賢治を語るおつきゆきえさんは
小淵沢に来るたびに「この世の楽園のような場所」と
形容してほめてくれたが、五月の小淵沢は
自慢でなく、そういうところだと思う。
新緑がまぶしい。
森の道で鹿に会うかと思うと、向こうからは
馬に乗った人が来たりする。
で、お昼を食べにまた、わとわ祭りへ。
どこも移住してきた若い夫婦が無農薬で
作った食べ物で調理したものを売っている。
横では小さい子が遊んでいたりする。
応援の意味でいろいろ買いたいけれど
そうそう、おなかに入らない。
もめんや麻のゆるい服ですっぴんの人が多く
一昔前のヒッピーの祭典のような空気もある。
ステージに立つ人の唄の間のマイクがおかしい。
「こんなかっこうですが(←腰まであるドレッドヘアー)
ふだんは清里で看護士してます」なんて男性やら
「ふだんは大工です」なんてギタリスト。
そういう二足のわらじはかっこいいと思う。
世界を多面的に見られる気がする。
ぼくも児童書と語りの二足のわらじだが、ちょっと
ふたつの距離が近すぎる。
昨日、ミルキーを一本書いたので、勢いで二本目にかかる。