「耳なし芳一」と並んで、今度のプークでやろうと
思っているのが「安寿と厨子王」。
年配の人なら知らない人はいない。
東映が漫画映画にしたくらい。
ぼくも劇場で見た。
ただし、今、小学校で「知ってる人?」と訊いたら
限りなくゼロに近いだろう。
厳密にいうと「安寿と厨子王」は初演ではなく、二年前のプークで一度
やらせてもらった。
ただ、そのときはかなり即興的にまとめたので
もう少し練りたい。
一般的にこの話の主人公はタイトルにある通り、
2人の幼い姉弟と思われている。
ただし、森鴎外は悪役の方の名をとり「山椒太夫」とした。
でも、ぼくはこの話のほんとうの主人公はまた
別にいると思う。
新しい解釈で、隠れていた主人公が最後に
立ちあがってくるような話にしてみたい。
これはぼくにとっても大事な演目になりそう。
古い説話に新しい光をあてるのは楽しい。
お楽しみに。
草刈りをする。
もう少しで終わるというところで
夕立になり、家に逃げ込む。そのまま、夜も強い雨。
もう一日、やらなければ。