夜、近くの八ヶ岳文化園で
映画「奇跡の小学校のものがたり」の上映会があり、
でかけていく。
栃木県宇都宮市立城山西小学校の数年をきりとったドキュメンタリー。
サブタイトルに「この学校はなくさない」とある。
古賀志山のふもとの小さな公立小学校は
多い年には180人も生徒がいたが
年々減り続け、複式になり
生徒数は30数名となり、
ついに「5年後も複式のままなら廃校」ということになる。
そこから新しく来た校長先生や地元の大人たちがたちあがる。
どうしたら小学校の人数を増やせるか?
とどのつまり、「そこが住みたい地域であり、
そこが子どもを通わせたい学校である」と
大人たちが思えるふうにしなければならない。
魅力的な授業や給食や、さまざまな取り組みが始まる。
で、それが成功する。
校庭の一本桜をめでる祭りは
数万人参加の大イベントとなり、
授業参観には子どもも孫もいない老人がやってくる。
「不在籍PTA」という不思議な名称で。
確かに、小学校は校長先生の腹ひとつで
かなりのことができる。
今、生徒は100人を越え、複式ではなくなり、
もちろん存続している。
ほんとに奇跡のようだ。
嘆くだけでなく、実践すればできることも
ちゃんとある!ということを
改めて教えてくれる、いい映画だった。
八ヶ岳で自主上映会を開いてくれた実行委員さんに感謝。