1・4は目いっぱい遊ぶ日

毎年1月4日は完全フリーな日にしてと
家族から了承をもらっている。
3が日は世間と同じお正月だが、
4日は自分だけの正月。
さいふにおこづかいを入れてでかける。

朝一番のあずさで東京へ。
秋葉原からつくばエクスプレスで浅草へ。
観音様の町だから、10時からすでに大勢の人で
にぎわっている。
 寄席にお笑いライブに旅芸人の一座に歌舞伎にと
いろいろあって、どれに入ろうか毎年迷う。
 看板を見ながらうろうろする、この気分を味わいたくて
あえて当日まで決めずにいる。

で今年は一月恒例の浅草歌舞伎にする。
 若手中心だがそのかわり安く、また当日買える。
花道横の席。
だしものは狐忠信の鳥居前の場だから、
最後の八方を踏みながらのひっこみが目の前だった。

もうひとつは忠臣蔵の一節。
仮名手本忠臣蔵でなく、真山青果の元禄忠臣蔵の方で
これはまったく初めて見た。
 正月に忠臣蔵かなあ。
でも、討ち入りを大義ありととるか、単なるテロととるか、
じりじり考えさせる展開でおもしろかった。

出て仲見世を人に押されながら歩いて観音様にお参り。
お昼は境内の屋台ですませ、天気もいいし、
向島まで歩くことにする。
隅田川に凧があがる景色は見ているだけで嬉しくなる。
向島は長命寺の桜餅の店と言問団子の店が
歩いて一分のところにあり、いつもどちらを食べるか迷う。
どちらもとてもおいしい。
 あんがしっとりしておいしいのは長命寺の方。
でも、はなやかなのは三色そろったこととい団子の方。
考えて桜餅を縁台でいただき、言問団子はおみやげにする。

秋葉原に戻り、水道橋へ。
夕方5時から東京ドームで新日本プロレス。
一番よかったのはケニー・オメガ対クリス・ジェリコ。

ただし、ここで大問題発生。
その試合が終わった時点で9時10分になっていた。
3時か4時の始まりにしてくれれば最後まで見られるのに、
なぜか今年は5時からという遅い開始時間。
 念のために新宿を9時発のあずさでなく、10時発のかいじの
チケットを買っておいたが、それでも無理。
最後のオカダカズチカ対内藤哲也のメインイベントは
入場シーンだけ見て、泣く泣く会場をあとにする。
 寄席に行ってトリの前で出るようなもの。

プロレスはサッカーやラグビーと違って
終了予定時間がはっきりしない。
だから、よけいに主催者は遠方の客のことも
最初から考えてタイムスケジュールを考えないといけない。
 と、これは自分のものがたりライブでもいえること。
主催者にいわれた予定終了時間は
極力守るのが仁義だ。と、肝に命じよう。

10時のかいじは甲府が終点。車中では読書。
20分待って最終の各駅停まりに乗り、深夜0時半に小淵沢着。
ほんとに目いっぱい遊んだ日。