ラーラ・プレスコット著・東京創元社発行の
「あの本は読まれているか」を読み終えた。
タイトルだけ読むと読書事情についての
考察本かと思ってしまうが全然違う。
米ソが冷戦中の1950年代が舞台。
アメリカのCIAが
ソ連の国内に体制批判をする分子を育てるために
ソ連国内では発行されなかった
パステルナークの「ドクトルジバゴ」を
ソ連内にひろめようとする話。
話はソ連にいるパステルナークとその愛人、
ワシントンにいるスパイの女性たちと
交互に進んでいく。
アクションやサスペンスはなく重厚。
久々に没頭できる長編小説だた。