肥前古賀から長崎

四年越しの日本橋からの歩き旅もいよいよ大詰め。
あと13キロだ。
ゆっくり歩いてもお昼には着くはず。

朝、諫早から電車で肥前古賀へ。
ここは山の上の無人駅で国道へはいきなりの急な下り。
諫早と長崎はどちらも海に面しているが、全然違う海なので
あいだには分水嶺がある。
そこを越えなければならない。
いったん下りてからその最後の坂をまた登る。
長崎は行き止まりの県庁所在地だから、車はそこに向かってビュンビュン通る。
その横をせっせと登る。
佐賀ではほとんどなかった急な坂だ。
峠下を長いトンネルで抜け、蛍茶屋に下り立つ。
ここは長崎の市電の終点駅でチンチン電車がとまっていた。

もう、幕末の若者たちがめざしたシーボルト記念館は近い。と、シーボルト通りを歩いて行ったら
なんと月曜日で休館だった。
江戸からはるばるめざしてきて、定休日にぶつかるとは…
まあ、以前に入ったことがあるからいいのだけれど。

近くの食堂で皿うどんを食べ、長崎歴史博物館へ。
ここはやっていてくれた。
どこに行っても歴史博物館は入る。
 ただ、このところ、自分の中の明治維新観というべきものが変化していて
明治維新を手放しで礼讃できない気分がある。
もしかしたら、イスラム国が勝ってしまったということだったのかもしれない。
理屈なんかどうでもよく、ただ若さと力で。
そうなれば記録はいくらでも都合よく改竄できるし、
みんな死んでしまえば、その記録だけが真実として残るのだから。
 長州が会津でやったような下品な暴虐には品も格調も感じないからなあ。
というわけで、この頃は坂本竜馬など見ても、ほんとはどうだったの?
なんて、つい、言いたくなってしまう。

駅前のホテルに入る。
最終ゴールの出島は明日行こう。