8月2日のゲストは川端誠さん

川端さんは絵本作家であり、ステージで自作絵本の開き読みもします。
 どんないい絵本も、人の目にふれなければ
「いい」も「わるい」もなにも始まりません。
 川端さんが絵本を読むのを聞いていると、「絵本を読むのは技術ではないなあ」と
つくづく思います。
つい、息継ぎがどうの、発声がどうの、とそういうことばかり、気にする人が
います。
技術論は意味がないわけではないし、何番目かには大事なことです。
でも、一番大事なのは、好きな人に読んでもらっているこの時間にいるという
喜びです。
子どもは親に読んでもらいたがるけれど、親の発声だの息継ぎだのに
注文をつける子はいないし、親もそんなことに気をつかってはいません。
でも、絵本をまんなかにとてもいい時間が流れます。

 川端さんは自然体で、「みなさん、自分は敵ではありません」という
やさしいオーラをだしながら、ゆっくりページをめくってくれます。
このオーラが誰でもだせるものではないんですよ。
でもそのオーラの裏に、絵本一冊で会場のすべての人を
自分の世界で楽しませるぞという気あいが隠れています。
達意の絵本の開き読みをどうぞ。
 8月2日にプークに来た人はそれが聞かれます。

ちなみに川端さんとぼくはいっしょに山登りをする仲です。
今までボルネオ島のキナバル山、ニュージーランドのミルフォードトラック、
アフリカのキリマンジャロにでかけ、二人とも高山病に負けず、てっぺんまで行っています。