新宿でのホテルはプークから徒歩5分のところ。
めざましを5時半にかけて起きる。
シャワーですっきりさせ、コーヒーを淹れ
自分の話のリストをながめ、今日やることになりそうな話を
少しさらう。
最初からやると大変なので、かんじんのところ、前回とちったところ、
また適切な表現が見つからないところをしゃべってみる。
朝、ホテルを8時10分に制作部のKさんNさんといっしょに出る。
今年の夏はほんとに暑い。
通り向かいのカフェへ。
ここで朝食をとるのがこれから連日のことになる。
9時会場入り。
制作部のTさん、売り場にIさん、Iさんも。
初日は昨年、一昨年もスタッフに入ってもらった最強メンバーがそろった。
明日からはいろいろなご縁でお願いしている人が最低5人、ローテーションを組んで
売り場、受付、会場などに分かれて入ってくれることになっている。
18歳から60歳まで、ほんとにいろいろ。
制作部の三人の誰かがリーダーとして入る。
まずはロビーを受け付けと売り場用にセット。
それから今日の参加予定数にあわせてアンケートやチラシをまとめ、
できたら、客席の椅子の上に置いていく。
ゲストは9時半に来てくださいとお願いしてある。
川端誠さん到着。
ステージで音出し、照明あわせ、など。
地下の楽屋で川端さんと雑談しているうちに10時半客入れ。
11時スタート。
舞台袖にスタンバイし、「ヒッチコックのテーマ」がかかると出ていく。
このところずっとこの曲。
「ダースベイダーのテーマ」もいいけど、やっぱりこっちが好き。
初日の一回目の話はいつも「ひつじ」。
そういえば、スタッフのKさんが作ったフェルトのひつじの人形が
ロビーで販売された。
絵本のキャラクターグッズは多々あれど
おはなしのキャラクターグッズはそうそうないと思う。
ひつじが自分のおなかの毛糸を使ってセーターを編んでいるデザイン。
川端さんは新作の「いがのキャベ丸」ほか、自作絵本の開き読み。
そのあとぼくは「耳なし芳一」。
長い話。小泉八雲のとは少し違い、
「おしょうさんが芳一の耳にもしっかりお経を書いた」という設定にしたので
知っている人はそこを聞いて一瞬、ぼくの言い間違いかとドキッとするらしい。
そりゃそうだ。おもしろいなあ。
終った後、川端さんとともにロビーでサイン会。
川端さんのエッセイ集も売れている。
で、2時から二回戦。
今度はぼくは初演で「八ヶ岳の雨」。
さらに大岡裁きで「オスの三毛猫」。
今回はとんち話特集で「どの回にもとんち話を入れます」とチラシに
うたってある。
大岡裁きは大好きで、
今のところ「しばられ地蔵」「オスの三毛猫」「スリの鑑札」
「花盗人」とよっつ、レパートリーにしている。
今回のシリーズではどれも語ることになるだろう。
3時半終了。
お客さんを送り出した後は、みんなで回収したアンケート用紙を回覧して読み、
早ければ4時半、遅くとも5時には会場を出る。
ホテルに戻り、シャワーをあび、部屋で本を読んだり、テレビのニュースを見たり、
考え事をして過ごす。
ふだんなら夜の町をふらふら歩くのは大好きだが、さすがにそんなことは
する気になれず、10時には寝てしまう。