小春日和

よく晴れて風もない。森は赤や黄色のまま
絵のように動かない。
ときどき、葉っぱがおちるだけ。
夕べは見事なつのをつけた、立派な雄鹿が
うちの庭に現れた。
朝になってみると、あれは夢だったのかと
思うが、ほんとうだ。
 今日は明日からの仕事に備えて新宿まで行く。
その前にやれるだけ、事務仕事をしていかないと。
エッセイもしばらく書けてないなあ。
火曜日までの旅だから、持っていく本も
少し厚いのにする。
前は旅には文庫本が軽くていいと思っていたが
この頃は一番まとまって時間が取れるのは
電車の中だから、旅にこそ厚いハードカバーの本を
用意するようになった。