ジュリアン

日中はまじめに机に向かい、
夜、8時半からの映画を見に行く。
塩尻の東座。
フランス映画「ジュリアン」。DVの話。

ジュリアンは11歳の少年。
両親が離婚する。
原因は父親の暴力。
ジュリアンは母親と一緒にいて
父親とはもう会いたくない。
だが、裁判所の調停の結果、共同親権で
ジュリアンは二週間に一度、父親と会うことが義務付けられる。
 市場に連れて行かれるヤギのように
ジュリアンは二週間に一度、しおしおと父親のところに行く。
だが父親は妻に未練たっぷりで、妻の居所をジュリアンから
なんとか聞き出そうとする。
ジュリアンは母親を守ろうと絶対教えない。
最初は甘い顔をしていた父親がだんだんきれていく…。

監督はDVをなくしたくてこの映画を撮ったが
大勢の人に見てもらうために、あえてサスペンスタッチにしたという。
そのとおり、ラストに向けて緊迫感がどんどん高まっていった。
こわいこわい。