諫早から肥前古賀

長崎と諫早の間は25キロ。
一日で行けるが、その前に昨日の続きで長里から諫早までの残り12キロを歩かねばならない。
すると長崎着は明日まわしになる。
それなら今夜も諫早泊まりにすれば、大きな荷物は部屋に置いて空身で歩ける。
と考えて、そういうプランにする。

晴れ。
朝の電車で長里に戻る。
降りたのはぼくだけ。
改めて諫早に向けて歩く。
諫早は長崎県の交通の要で、駅をまんなかに鉄道が四方に伸びている。
だが、それは線路が町を分断していることで縦横の道路網は作りにくい。
道は変に曲がったり、上ったり下がったりしながら、町の真ん中に近づいていく。

お昼近くにホテルの前に戻る。
駅近くの食堂で、長崎名物皿うどんにする。
毎度のことだが、長崎ではちゃんぽんより皿うどんの方をいつも食べている。

食堂がずいぶん混んでいると思ったら、今日は日曜日でJリーグの試合がある。
諫早に本拠を置くバンバーレン長崎は今年、ヴァンフォーレ甲府といれかわりで
J1に昇格した。
 その長崎が今日はFC東京とホームで戦うということで
サポーターが大勢集まってきたのだ。
 ちょっと観戦していきたいとも思ったがナイターならともかく
昼はやっぱりあるかないとなあ。

諫早と長崎の間は峠になっている。
その峠まで車がビュンビュン行きかう車道の横を13キロ歩き、肥前古賀の駅でまた
電車で諫早に戻る。
 戻ってきて4時過ぎ。
サッカーも終わったようで、ファンたちがみな、下を向いて歩いている。
5対2の完敗。長崎はまだホームで1勝もできていないとのこと。がんばれ。

まだ早いので、島原鉄道に二駅乗って木のおもちゃと絵本の店「ブレーメン」へ。
ここは、ずいぶん昔から、ぼくのおはなしめいろのポスターを注文してくれている店。
せっかくだからご挨拶に。
おじゃまするのは初めてだし、突然行ったにもかかわらず、
とても喜ばれ、歓迎してもらう。よかった。

また、駅前に戻り、夕飯はおでん定食。
明日はいよいよゴールの長崎に入ると思うと、ときめくものがある。