写真をアップしました&アウシュビッツで考えたこと

フォトギャラリーに
ポーランドの写真の一部を載せました。
アウシュビッツ以外はあまり撮りませんでした。
アウシュビッツの写真はまた日を改めて載せます。ガイドさんが当時の状況を説明するとき、「ドイツ」ではなく
常に「ナチスドイツ」という言い方をしていた。
 それはつまり「今のドイツとは違う」ということを常に同時に言っているということだ。
一般論として今のポーランド人はとくに今のドイツ人にわだかまりはないそうだ。
それはドイツの戦後処理がうまくいったことをものがたる。

 イタリアのムッソリーニをパルチザンに銃殺され、
ドイツのヒトラーは自殺した。
 ドイツはその後、国歌の歌詞を変え、国旗もナチスの鈎十字から
従来の三色旗に戻した。
ところが日本は最高指導者の天皇陛下をそのままにした。
もちろん、その方が戦後日本を統治しやすいという
アメリカの思惑が大きかったことはわかっている。
だが、このことが世界中から見て、日本をわかりにくい国にさせた。
日本は戦争を反省していないと思われた。

 戦争責任をどうこういう気はない。
天皇制についてもどうこう言わない。
世界には王制のある国とない国があって
日本はある国ということだ。
ただ、戦後の新憲法発布のときとか
米軍がひきあげた時とか、どこか、きりのいいところで
昭和天皇には退位して休んでいただいて
皇太子に立っていただいた方がよかったかなと思う。
それで新生日本だった。
 このことを言上できる大政治家が出なかったのが日本の不幸かも。
 でも、ぼくの若い頃でも
天皇の戦争責任に言及した長崎市長が撃たれたり、
そういうことを言うと右翼に襲撃されると
ほんとうにこわく思えた。
 いつのまにか皇室についてなにか言うのはタブーになっていた。
そこで大きく日本は損をしたと思う。
もうすぐ、平成は終わるけれど、
自らの体力や気力を振り返り、老害になることを恐れて
退位を決断した平成天皇は、自分の父親を見ていて
思うところがあったのではないだろうか。
立派と思う。

アウシュビッツではほんとにいろいろ考えさせられた。