夏のものがたりライブのチラシの製作や
会場との折衝は、制作部のみなさんがやってくれているが
そのチラシの発送はぼくの担当。
封筒に宛名シールを貼り、三つ折りにしたチラシをつめていく。
こういう仕事、いやではない。
時間はかかるが手を動かしていればいつかは終わる。
ただ、なにもしないでやっていると時間の進行が遅い。
で、二階にあがってテレビでDVDを見ながらにする。
だから、むしろ楽しい仕事。
で、先日、所沢の古本市で買った
松本清張の映画傑作集から見始める。
名作「砂の器」を筆頭に「天城越え」「鬼畜」とかいろいろ入っている。
でも古い白黒の映画は見ていないのでそちらから。
昨日見た「ゼロの焦点」は有馬稲子がアイドルのようにかわいかった。
年とって貫録がついてからしか知らなかったが、
最後にちょっと出てきて一番印象に残った。
今日は「張り込み」を見ながら封筒詰め。
高峰ひでこの耐える女の描写もいいが
宮口精二の演技がほんとにいい。
こんな職人肌の刑事、いそうだ。
「七人の侍」でしか知らなかったから、勝手に寡黙な人と思っていたから
全然違った。
で、清張映画で嬉しいのは地方の風物がよく出てくること。
どの映画も駅から旅立つシーンから始まり、
九州・山陰・北陸・東北と、刑事が蒸気機関車で
てがかりを追って汗だくで旅をするる
その景色を見ているだけでもいい。
「張り込み」は佐賀が舞台で水郷の町が出てくる。
サーカスが来たり、市がたったり、飴売りが歩いていたり。
昭和の景色を見ているだけでも楽しい。