三重県の多気町へ。
ほんとに久しぶりの旅。
人前でものがたりを語るのは二月の奈良の
王寺町図書館以来。
あのときはまさかコロナがこんなに長引いて
歴史に残る話になるとは思わなくて
正直なところ、もっと甘く見ていた。
その前に松阪の本居宣長記念館に寄る。
このあたりで時間があったら必ず寄るところ。
ここは学芸員のセンスがとてもよくて
展示物にポップな感想をくっつけているのがとても楽しい。
元気のいい書店と同じだ。
午後、また電車で多気へ。
いつものように図書館のHさんが迎えに来てくれて
多気町民文化会館へ。
今日は町内の小中学校の先生の研修会の講師。
500人収容の大ホールに50人の先生がマスクをして
規則正しく散らばってすわり、
前でしゃべるぼくは5メートル以上離れ
学校と図書の関係について60分話させてもらう。
この町では何年も小学校をまわってものがたりライブを
続けているので
余計な説明がはぶけてやりやすい。
スタッフのみなさんと夕食後
江戸時代にたてられた古民家を利用した宿へ連れて行ってもらう。
一日一組。ぼくだけ。
もともとは街道筋の味噌屋だったそうで
広い土間がある。
蚊帳を吊って寝るのはずいぶん久しぶり。