四日目

結局最後まで暑かった。
最終日。
午前中は折り紙とあやとり。
折り紙は最初に五枚配って
「なんでも折れるものを五種類折って」と
いうのがいつものこと。
たいていみな苦戦する。
それでも鶴だけは折れる。
鶴はむずかしい。
それが折れて他のものが折れないのは
能力の問題でなく
教え教わる類の遊びをしてきていないということ。
あやとりも同様。
2人あやとりを楽しむ。

午後はレポートを書いてもらう。
テストもするがぼくの作る問題は
「さかさ絵を描け」とか「はめ絵を完成させよ」とか
予習のいらない問題ばかり。
あとは「遊びについて思うことを書け」という記述問題。
全部終わらせ「元気で」と挨拶して集中講義終了。

宿舎をかたづけ、鍵を返して大学を後にする。
ふだんは忘れているがぼくは大学の非常勤講師という
肩書きも持っていたわけで、それもこれで完全に終了。

夕方のあずさで小淵沢に戻る。
着くと半袖では涼しすぎるくらい。
夜風が気持ちいい。
とにかく寝る。