朝、紀宝町の図書館のkさんが迎えに来てくれて
まずは神内小学校へ。
低学年と高学年で二回のものがたりライブ。
昼食後は矢淵中学校。
ここは初めておじゃまする。
「中学校でもものがたりライブを」という話は
3年前からいただいていたが、
初めての中学校でいきなりボンとするのは
なかなかむずかしい。
だが、近くの小学校で3年やってくると
同じ校区の中学校の生徒はみな小学校の頃
ぼくの話を聞いたことがある子ばかりになる。
語り手への親近感はなにより大事なものだ。
というわけで、一年生のクラスへ。
いつもの手遊びから入って、
モダンホラーの「消える」、英語の発音の話をまくらにした
「かへえとカラス」、和歌を題材にした「鼓が滝」の
3本立て。
小学校ではしない話。
小学校は45分単位だが中学校は50分単位。
たった5分の違いだが3話必要とわかる。
中学生は基本的に無愛想で不機嫌なポーズをとるけれど
にこにこしてくれると、かわいい。
だから絶対にこにこしていた方が得なのだが
考えてみれば、ぼくも中学高校の頃は
「大人は敵だ」くらいに思っていた気がする。
チョウチョを考えれば「さなぎの時期」が
必要なのだと思い至る。