いい天気。
午前中、車で伊那の駒ヶ根へ。
毎年恒例の工芸作家のクラフト市、くらふてぃあへ。
例年、松本のクラフトフェアと一週間の時差で
開かれるが、ぼくは松本よりも駒ヶ根に通う方が多い。
断然ロケーションがいい。
高原の丸い池をかこむ遊歩道沿いにテントの店がずらりと出る。
陶器やら革細工やら木工やらの店やら、色とりどり。
その上には残雪の中央アルプスがドーンとある。
うっとりする景色。
帆布のショルダーバッグをひとつ買う。
午後は近くの、風の谷絵本館へ。
今日は絵本の朗読と人形劇の公演がある。
人形劇は「地獄太夫」。
俗と世俗の境目にいる遊女の話。
一休さんの逸話の一つとして、かすかに知っていた話だが
「この世を生きた地獄」と見て生きる地獄太夫の
辞世がすごい。
「我死なば焼くな埋めるな野に捨てて 飢えたる犬の腹を肥やせよ」
伊那谷はもう田植えもすんでいる。広い緑の谷を風が抜け
蝉も鳴いて、夏の近さを思わせる。