大岡裁き

新宿プークでのものがたりライブが
来月にせまってきて、信州のひなびた温泉宿にやってきた。
恒例の一人強化合宿。
語りたい話のタイトルリストを作り、ひとつひとつ吟味していく。
「すじはおもしろいのに結末にひねりがなくて拍子抜け」とか
「部分的にきれいな景色だけれどそれだけ」とか
「短すぎる」とかいろいろチェックを入れて行く。
で、とにかく口にのせてみる。

とんち話は大岡越前の話が多くなる。
たぶん、すべての回にひとつ入るかも。
いろいろやるので、いろいろ聞きたい人は何回も来てください。
大岡裁きは大好きだ。
ただ、「三方一両損」は有名な話だが理に勝ちすぎている。
大岡さまの「してやったり」という感じが見えて
これはやめておこう。
 二人の母親が一人の娘をひっぱりあう話もよく知られているが
そういう解決法でいいのかなあ?
これもやめておこう。
 会話でなく、地の文が多い話はパソコンに打ってみる。
熟語はなるべくやまとことばに直す。
昔は「関係」なんてことばは使わない。「かかわり」だ。
「現在」なんていわない。「いま」だろう。
ただ「証拠」は使ったかなあ? 「あかし」かなあ?
「アリバイ」は日本語がない。

で、時折、露天風呂につかり、本を読み、またしゃべってみる。
テレビのニュースは西日本の豪雨のことをずっとやっている。
台風でも地震でもなく、雨だけなのにこんな大惨事になるなんて…