台が原骨董市

うちのあたりの秋のイベントで大きいのは
清里のカウンティフェアと
台が原の骨董市。
台が原は甲州街道の宿場町のひとつで、
明治になって中央線のルートからはずれて
駅はなく、その分、ふだんは静かな町。
ただ、七軒という酒の蔵元と
金精軒という信玄餅で有名なお菓子屋の本店があるだけ。

それがこの三日間はざっと300とかいう模擬店が
街道沿いに出て大賑わいとなる。
 そのまんなかは骨董屋だが最近はクラフトの店も多い。
それにしても、骨董屋さんにはこれはいったい誰が買うんだろと
いうものが不思議なものが並べられ、しかし、ちゃんと買う人がいる。
ひとつの宇宙になっているとしかいいようがない。
 かって天井から吊るしていた裸電球の笠が並べられ、
それを吟味している客がいた!
 なんに使うんだろう?
そばやさんの岡持ちとか、柄がとれてさびだらけのノコギリとか
見ているのは楽しいけれど、ほんとに誰か買うんだろうか?
川から拾ってきたという流木も一本50円で売られている。
自分に骨董趣味がなくてよかった。
お金がいくらあっても、
収納部屋がいくらあってもたりない世界だ。

帰り、お気に入りのカフェ「オータム」へ。
外の広場でジャズの生演奏。
コーヒーをいただきながら聴く。
夕方はもう寒い。
今日からマフラーをする。
のどが強くないので、これから半年は、寝る時も
起きている間もマフラーをしていることになる。
明日は東京。
板橋の小茂根図書館で講演会の予定。