ミルキーの新作は三本立ての予定。
そのうち二本はもう書き上げて編集部に送ってあって
あともう一本書いている最中。
ミステリーはほかの原稿と違って
まずキーになるトリックがなければならない。
それもできれば、ひとつの話にふたつトリックがほしい。
ひとつだけだと推理クイズになってしまう。
それだと犯人がわかったら、もうおしまい。
だが、ふたつあると話にふくらみが出るので
再読に耐えられるようになる。
で、トリックを考えたら、今度はそこに自分で穴をあけなければならない。
犯人にミスをさせ、それを探偵がみつけるようにしないと事件が解決しない。
で、さらにさかのぼって探偵が解決の糸口発見につながるできごとも入れなければならない。
同時に読者もがんばればわかるように、伏線を張らなければフェアではない。
伏線はやさしすぎず、むずかしすぎずで、だいぶ前にさりげなく入れなければならない。
そこで全体を書き終わってから、前の方を書きなおすことになる。
さらに三話全体で一冊のページ数が適当になるようになんてことも考える。
で、最終的に整合性をつけてできあがりになる。
あともう少しだ。解決編に入った。
夕方、明日に備えて車で群馬の渋川に向かう。
夜、ホテルに入る。。