下ノ加江~平田

岩本寺から金剛福寺までは80キロ以上だが、
金剛福寺から次の延光寺までも52キロと長い。
下ノ加江から下ノ加江川に沿って
くねくね20キロさかのぼって歩く。
登りだが、あまりに長いので平坦にしか感じない。
なにもない道でもときどき数軒の小さな集落もある。
ほんとうになにもないところにひっそりとあるので
かえってびっくりする。
廃屋も多い。
 今日、食事にありつけるのは途中の三原村にある
「じまんや」という、村がやっているたった一軒の食堂のみ。
と聞いているので、そこに着くのだけを楽しみにもくもくと歩く。
誰ともあわないし、車も五時間で数台通っただけ。

じまんやは村営のよろずやさんで、カフェを併設している。
村のおかあさんたちがいつつのグループに分かれて
日替わりで料理を提供するというシステムで活気がある。
ただし、今日はピザで、油ものはひかえている身なので遠慮して
店で売っているお弁当をカフェでいただく。
おいしい。
三原村名物のゆずのジュースも美味。
にぎわっている感じが嬉しくて、一時間も長居する。
これが今日のメインイベント。

そこから今度は下りになり、橋とトンネルでまっすぐに高度を下げ、
夕方、宿毛の平田の町の予約した旅館に入る。
昔はさぞや、という老舗旅館だが、今はひっそり。
ほかに客はいない。