足摺岬~下ノ加江

相変わらず晴れが続く。
今日は足摺岬からの打戻り。
ただし、岬から西海岸を行くことにする。
一昨年、トンネルができたので東回りと
時間がかわらなくなり、それどころか高低差がない分、
むしろ楽と言う。

で、実際そうだった。
松尾の集落からトンネルで簡単に中の浜に出、中の浜の
集落を歩く。
どこも漁師町特有の家と家がせまって車も通れない路地が続く。
中の浜はジョン万次郎の生地。
ジョン万次郎は本名中浜万次郎。
江戸時代、14歳の時、漁船に乗って遭難し、漂流して無人島の伊豆の鳥島に流れ着いて
半年暮らし、アメリカの船に救われてアメリカへ。
そこで英語を覚えて…日本に戻って明治政府の通訳になる。
という波乱万丈の人生。
よく生きていたもの。
何年もたって中の浜に帰ってきて母親と会った話は想像しても泣ける。
母親は絶対死んでいると思っていただろうから
それは嬉しかっただろう。
その生家が残っているので行ってみる。
ほんとに小さい家だ。

それから深い湾をまわりこんで土佐清水の町へ。
ここは大きい町。
お昼に漁師のまかない丼なるものをいただき、半島のくびれを
横切って東海岸に出、昨日歩いた大岐の浜をまた歩いて
夕方、下ノ加江の民宿に戻る。
荷物を少なくして歩けたので楽だった。