新書の「動乱の室町時代と15人の足利将軍」を読み終える。
小学生の頃、歴史が大好きでいろいろ読んでいた。
で「太平記」を読むと楠木正成と新田義貞が死ぬところで
だいたい記述は終わってしまう。
そのあとの歴史の本と言うと織田信長か出てくる
戦国時代の幕開けになる。
その間の応仁の乱のことを書いた本はなかった。
大人になっても室町時代のことを書いたものは
歴史書はおろか時代小説でもなかった。
教科書も室町時代は北山文化と東山文化くらいしか出てこない。
そこに一昨年、新書で「応仁の乱」が出て
やっと全容が分かった。
小学生のころからの疑問がようやくとけた。
さらに昨年「観応の擾乱」が出て
足利尊氏と高師直の確執とかがようやくわかり、
今回、この本を読んで
関東の扇谷上杉と山内上杉の争いが腑に落ちた。
それにしてもわかりにくい時代だ。
みんな、なんのために戦っているのか全然わからない。
15人の将軍のうち、まともな死に方をしたものは何人もいない。
裏切られたり、暗殺されたり、追い出されたり、
畳の上で死ねたのは少年のうちに病死した将軍くらい。
いやはや。
でも、長年の疑問が解決したのは嬉しい限り。