彩の国古本市

今日は東京日帰り。
午前中、五反田の山村歯科へ。
東京はもう夏で、半袖で十分。

午後は所沢の彩の国古本市にまわる。
体育館規模のフロアに
たくさんの古本屋が店を出す日本最大級の古本市。
駆け足で見ていくだけで2時間かかる。
 やはりブックオフとは違って
硬派の本がそろっているので見る目にも力が入る。
 今の傾向として、やはり「図書館」「語り」「口承文芸」
「民話」「伝説」なんてことばが書名に入った本にはひっかかっていくが
データが古すぎるもの、、
ただ、いたずらに時勢を嘆いているだけのもの、
学者が学者に向けて書いているだけの「みんなに読んでもらいたい」という気を
感じないものなどは
珍しい本だと思っても買わない。

ただ水田光の「お話の研究」の復刻版を買えたのはよかった。
大正5年発行。
口演関係でぼくが持っている一番古い本は
大正13年に発行の大塚講話会の手になる「実演お話し集第9巻」の「話し方の研究」
(これはとても実践的で今でも十分通用するテキストになっている。
むしろ、今の子ども向けのお話スタイルの方が硬直している)
だから、もっと古い本。
 解説の櫻井美紀さんは「わが国初のストーリーテリングの研究所ではないか」と
推測している。

水田光は久留島武彦たちがやっていた学校での口演童話会の
演者として活動した女性らしい。
貴重な本だ。
 ただし、旧字体の本だから読みにくい。
時間があるときでないとだめ。
 夜のあずさで戻る。