ブダペストへ

今日も晴れで暖かい。
今回の旅はホテル6泊。
プラハとウィーンとブダペストの
ホテルに2連泊づつという日程。
国でいうとチェコとオーストリアとハンガリー。
連泊は楽でいい。
 で移動の日と町歩きの日が交互に来る。
今日は移動の日だが、ハンガリーに行く途中、
スロバキアを通る。
 ほんの3時間ほどだが、首都のブラスチラバで
お昼休みと町歩きをする。

スロバキアは以前はチェコといっしょだった。
 子どもの頃はチェコスロバキアという国と思っていて
そもそも別の国がくっついたのだとは知らなかった。
また、別れたのは最近だ。
で、ブラスチラバ歩いてみるとはっきりわかるが
プラハに比べると、うんと質素で規模が小さい。
財政の単位が違う気がする。
 首都の目抜き通りといわれるところを歩いても
(これでおわり?)と首をかしげたくなるような
小さな町だった。
国会議事堂も町の公民館くらい。

お昼をすませて駅に向かう。
日本でいえば東京駅にあたる首都の玄関だが
遠い昔の上野駅のような雑然とした感じ。
なんとなくソ連時代を感じさせる。
ホームはふたつだけ。
 そこにブダペスト行きの特急が入ってきた。
ちゃんと定刻。
ここから二時間半の列車の旅。
 平原をひたすら走る。

やがてハンガリーに入ると家の造りが変わってくる。
丸みを帯びた建物が増えてきて
スラブ民族の匂いがしてくる。
 夕方、ブダペスト西駅着。
 待っていたバスでレストランへ。
名物のパプリカという唐辛子を使ったスープが出てくる。
苦手。

ホテルに着いたのは7時。
寝るには早いので近くのスーパーくらい行ってみたい。
 だが、自分たちが町のどの辺にいるかもわからず、
どこにスーパーがあるのかもわからない。
ところが今回のホテルは各部屋ごとにスマホが置いてあり、
滞在中ただで自由に持ち歩いていいというサービスがあった。
こんなの初めて。
 すぐにスマホ使いの岩城さんが操作して
翻訳機能で日本語にした周辺地図を画面にだし、
いくつかの店の閉店時間を調べ、
一番近くの店に行く道を調べ、道案内機能で
所要時間と道順をだす。
 すると、つれていってほしいという人たちが一行の中に現れ、
ぼくら以外に五人の女性をひきつれて、
夜の道を何度も曲がって小さなスーパーにたどり着けた。
いや、スマホすごい。

オーストリアはユーロだから簡単だが
ここはフォリントという、聞いたこともない単位のお金を使う。
ちなみにチェコはコルナだった。
ユーロにする良さと具合の悪さの両方があるのだろう。