晴れ。
今日はウィーンざんまいの日。
早朝、バスでシェーンブルン宮殿へ。
ハプスブルグ家の本拠地だから、それはもう豪華。
中でも中心人物はマリア・テレジア。
最盛期を支えた女帝。
ハプスブルグ家は戦争でなく、結婚してあちこちの国と
姻戚関係を作って領土を広げた帝国だから
子どもはたくさんいなければならない。
マリアテレジアは王としての政務の間に
16人子どもを生んだ。
「ワンピース」のビッグマムみたい。すごすぎ。
宮殿を出た後は旧市街の一番にぎやかなあたりを歩く。
石づくりの東京スカイツリーのようなシュテファン寺院。
オペラ座。
おみやげにエリザベート王妃の好物だったという
スミレの砂糖漬けを買う。
おいしいかどうかは知らないが。
午後は美術史美術館へ。
これは今回の旅で楽しみにしていたことのひとつで
ブリューゲルのコレクションがある。
お目当てはまず「バベルの塔」。
これは昨年、東京上野で見たのとは別の方。
ブリューゲルはバベルの塔を二枚描いている。
それから「雪中の狩人」。
中学の時の美術の教科書に載っていて
とても印象に残っていた。
寒い中、三人の猟師が犬を10匹以上連れて
村に戻ってくるところ。
しかし、獲物はうさぎ一匹。
人間も犬もうなだれている。
しかし、下の村では氷の上で子どもたちがスケートで
元気よく遊んでいる。
今回、大判の原画を見て初めて気が付いたが
カーリングをやっているグループもあった。
1500年代の絵なのに。
ほんとに好きな絵なのでマウスパッドを買った。
さらに「子どもの遊び」や「農家の婚礼」の原画も。
細かい情報が多すぎて見飽きない。
他にフェルメールもあったが今回はブリューゲルで満腹。
館内のカフェでウィンナーコーヒーにトルテで休憩し、
ここからは自由行動。
岩城さんと外に出る。
たまたまだが今日は土曜日でウィーンでは
週に一度のノミの市の日。なんてラッキー。
しかも歩いて行ける距離。
もちろん値段もついてないし、西洋の骨董の
相場なんてわからないから買いようもないが。
で、行ったらこれはノミの市というより、どろぼう市という
やつだった。
日本のフリマのように広場に一坪の店がずらっと並んでいる。
売り物は片方だけの靴。鍋のふただけ。
片方のでっぱりがとれたプラグ。
売れのるかなあ?
夕方、ツアーのみなさんとまた合流して夕飯をすませ、
夜遊びと言うことで、宮殿のコンサートへ。
もちろんウィーンは音楽の都。
毎日旅行者のための音楽会が開かれている。
弦楽四重奏のつもりでいたらピアノも入った10人編成で
ダンスや歌もときどき入る。
一部がモーツアルトで、二部がヨハンシュトラウス。
「アンネクライネナハトムジーク」で始まり、最後は
「美しき青きドナウ」
で、アンコールにはお約束の「ラデッキー行進曲」。
みんなで手拍子。
ほんとにウィーンにいる気がする。
全員とても満足してホテルに戻る。
もう10時すぎで、さすがにこれから夜遊びに出る元気はなかった。