ウィーンへ

朝、バスでホテルを出る。
一路、南へ。
チェスキー・クロムロフへ。
もうオーストリアに近い小さな城下町。
川が湾曲して巾着状になった地形のまんなかにある。
日本でいうと飛騨の白川郷とか岩手の遠野とか
そんな規模の町。
 石畳の細い路地におみやげものやがたくさん。
木のおもちゃやも多く、ツアーの他の人は入らないが
岩城さんとぼくは必ず入る。

 お昼を食べてまたバスで国境を越えてオーストリアへ。
どこまでも平原を走り、ウィーンに入ったのはもう夕方。
ウィーンは大都会。
 夕飯に名物のウィンナー・シュニッツエルを食べる。
ミラノ風カツレツと同じで、早い話が薄いトンカツ。
ホテルに入ったのはもう8時だが寝るのはもったいないので
岩城さんと周辺を歩く。
 大半の店はもしまっているが、ウィーン中央駅まで
片道30分かけて歩いたらエキナカの店やスーパーがあいていて
大勢の若者でにぎわっていた。
 外国に来るとぼくも毎日一度はビールを飲む。
買う。

ウィーンで見つけておもしろかったのは
胸に「ノー カンガルー イン オーストリア」と
書いてあるTシャツ。
 日本人観光客の中にはオーストリアとオーストラリアを
混同していて、ウィーンに来て
「オーストラリア」と連発する人が大勢いるのだそうな。
 それでうんざりしたオーストリアのメーカーが
皮肉をきかせて作ったTシャツ。
「オーストリアにカンガルーはいません!」
 でも、日本人としては
英語で書いてあると「カンガルー」にひきづられて
「オーストリア」をつい「オーストラリア」と読んでしまう。
どうしてオーストラリアにカンガルーがいないんだろうと
思うだけだから
あまり効果はないかも。