ロープ

塩尻へ映画を見に行く。
スペイン映画「ロープ」。

ボスニア戦争のとき、国連軍とは別に
「国境なき水と衛生団」という組織が乗り込んで
現地の住民のためにがんばった。
 その実話に基づく話と言うのだが、おかしいおかしい。
コメディに近いかも。
理念に燃えていく人、戦争なんてこんなものさと
わかっていく人、もろもろだが、かみあったり
かみあわなかったり。
 
 ある村の井戸に死体が投げ込まれる。ほおっておけば
水が腐って飲めなくなるから、ひきあげようとするが
ロープが手に入らない。
そこで、一本のロープを求めて主人公たちは
右往左往する。
ただし、道路には地雷が埋まっているし、
妨害もさまざまで大変という話。
ラストはまるでとんち話のオチのようだ。
そうか、ロープはそんなところにあったか。

戦争の悲惨さを訴えようという映画ではない。
戦闘シーンなどない。
 でも、英雄ではないけれど、現地に赴いて
自分がやるべきことをしようとする人の話。
 で感謝されるかと言うと
現地の人の反応は薄かったりする。
でも、自分がするべきことをする。
ほんと、そういうことなんだよなあと
思うことが多い、いい映画だった。