アラビアンナイト

今日から四日間は諏訪にある五つの酒蔵が連携してする
恒例の古本市。
各店の蔵やあいてるスペースに近隣の若い古本屋たちが
本を並べ、客は五軒をそぞろ歩きして本を選ぶ。
運転しない人は利き酒しながら赤い顔でまわる。
 センスのいいカルチャー本が並ぶ。。
ブックトラックも二台来て駐車場に停まっている。
 ブックトラックは中古のマイクロバスの中を改造して書架にし、
全国のさまざまなイベントにそのままやってくる古本屋さん。
 バスに乗り込んで本をさがすのはとても楽しい。
レゲエがかかっている。
 売れるか売れないかは知らないけれど、夜はバスの床で寝られる。
夢がいっぱいの仕事だなあ。

本をさがすのはおもしろいが、正直このところ、全然
他の本が読めてない。
読書はスマホの画面で読むマルドリュス版の「千一夜物語」にかかりきり。
ちくま文庫で分厚いのが10巻まで出ているののアイブック版。
なんだかんだ、やっと110夜目まで来た。
10分の一すぎたところ。
子どもの頃から、いつか全巻ちゃんと読もうと思っていて、
今回ついに手をつけた。
スマホは字が大きくできるし、残りのページの厚さに
圧倒されることもないから絶対いいが、それにしても
いくら読んでも終わらない。

 まだシンドバッドもアラジンもアリババも出てこない。
入れ子細工スタイルで、基本がシェヘラザード姫が毎晩
王様にものがたりを語る形なのに、そのものがたりの中でも主人公が別の人に
こんなものがたりがあるとものがたりを語り、今はさらにそのものがたりのと中で
大臣が王子にさらに別のものがたりを語っている。
 なんでこんなスタイルなのだろう?
 小さなエピソードはおもしろいのに、全貌がつかみにくいったらない。

 で官能的というのは本当。
男と女はみんな美男美女。
すぐ恋におち、すぐ子どもを作る。
でも、ひどい目にも会う。
今、読んでる話の主人公は美女にだまされ、宮刑にされて放浪している。
なかなか大変。

まだ先は長いが、ここで挫折したら、もう一生読む機会はないと思う。
もう少し、読み進めよう。
でもほんとに先は長い。