盛岡と花巻

今日は自分用につけたオフの日。
この頃は仕事がらみであちこちに行っても
とんぼ返りが多くなってしまったが
今回はあとが少しあいているし、車だから動きやすいし、
盛岡の町をうろうろする。
不来方(こずかた)のお堀の前のキリン書房は老舗の古本屋で
このあたりの歴史や伝承についての本のコレクションは
はんぱではない。
一冊買う。
城跡を散歩。
啄木の「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心」の
歌碑がある。
 若い時の、甘くてせつなくて気が遠くなるような不思議な気持ちは
わかるけれど、ことばに表現できない。
それを「心が空に吸われる」と詠んだ啄木はやはりすごい。
その十一年後には死んでしまうのが痛ましい。

お昼に冷麺を食べ、花巻に向かう。
途中、宮沢賢治ゆかりの羅須地人協会へ。
有名な「下の畑にいます 賢治」の看板を見る。
そのあと、ここに来ると必ず寄る宮沢賢治記念館へ。

となりのレストラン「山猫軒」でお茶。
山猫軒は入り口に
「どなたもどうかお入りください。決して遠慮はありません。
ことに肥ったお方や若いお方は大歓迎いたします」とある。
いいなあ。
ぼくがオーナーなら、中に入れるまでにドアが何枚もある
建物にするのだけれど、残念ながらそうはなっていない。

そのあと花巻の街中へ。閑散としていて商店街に人がいない。
泊まり。