毎年、1月に茅野で天満敦子のコンサートがある。
天満敦子は若い頃。こちらの町の音楽教室の講師をしていたそうで
そのご縁。
今や日本を代表するバイオリニストになって世界中をとびまわっているが、
その時の縁を忘れず、毎年破格の安さのコンサートをしてくれる。
よそで8000円から10000円なのにここでは3000円だ。
なかなか自分の日程と合わないが、行ける時は必ずでかけている。
たぶんこれで5回目。
もちろん満員。
前半はいつものように無伴奏ソロ。
で後半は弦楽四重奏をしたがえて、ビバルディの「四季」を
全曲、ストラディバリでひいた。
これがほんとにすごかった。
後ろの人たちだって芸大で講師をやっているレベルの演奏家なのに
もう全然、音が違う。
大きく深い。
きれいではない。そういうこととは全然違う音が出てくる。
時にギイギイ言ったりする。
大河が激しく流れているような、誰にも止められぬ勢い。
知らないうちに涙が出てきた。
いや、すごかった。