令和

朝の11時半に新元号の発表。
10時半からジムにいて
他の人は自転車をこいだり、マシーンの上で
ジョギングしたりしながら、壁のテレビを見ていた。
ぼくはふだんは自転車の上で電子本で
このところはずっと宮城谷昌光の「呉漢」を読んでいるのだけれど
官房長官が入ってきたところからは、さすがにテレビに目をやった。

 ふだんは西暦を使っているし、元号は既成の書類に丸をつけるときくらいしか
使わないが、それでもちょっとわくわくする。
で「令和」だって。
この「令」をあてた人はいないのではないか?
「礼」ならいかにも漢籍の字で
「礼和」なら論語にありそうだ。
それに比べて「令和」はエッジのきいた命名。
「令」は命令の令で、今までいい意味も悪い意味も感じなかった字だ。
「昭和」の昭のように、画数は少ないがふだんあまり使わない字。
和はおなじみのおちつきのいい字。
ただ、昭和で使われたばかりだから
この字はないと勝手に思っていた。
 上の字がとんがっていて下の字がそれをうすめるのは
「昭和」と同じだ。

 客観的に言うと、人気投票の「安」や「永」が並んだものより
格上の名前に仕上がっていて上出来に見える。
令の音が冷蔵庫の冷と通音なので冷たい感じがするが
これは慣れていくのだろうし、なにより
年号のイメージや響きはそれが今後どんな時代になるかにかかるものだ。

きっと今年は「令ちゃん」や「令一くん」が大勢生まれるだろう。