下関へ

帰るのは明日と決めたので
小倉に連泊とし、手ぶらで下関まで歩くことにする。
手前の門司港までは10キロ。
2時間半みれば楽々いける。

快晴。海沿いの一本道をてくてく歩く。
左には海をへだてて本州側が現れる。
門司港レトロ地区着。
そうしたらテントがずらっと並んで、人も大勢。
日曜日ということもあって、
港をかこむようにクラフトフェアをやっていて、
手工芸品やら自然食やらの店がたくさん出ている。
もちろん、散歩する。人をかきわけるような感じ。
ジャグリングやミニライブをやっているコーナーもある。
海は青いし、空は青いし、若い家族連れは楽しそうだし、いいなあ。

連絡船で10分。下関の唐戸に渡る。
唐戸から歩いて5分の
子どもの本の専門店「子どもの広場」に顔をだす。
店長の横山さんやスタッフの皆さんもいて、
驚きつつ、歓迎してくれる。
 日曜日で店内ではイベントをやっていて
参加者も大勢。
「みんなでパンを作り、それが焼けるのを待つ間
詩の朗読をしあう」というおかしな企画。
 恒例らしい。
そのパンが焼けた時間にちょうど飛び込んだものだから
おいしいパンにありつけた。
なんとラッキー。ごめんなさい。

来年の四月の歩き旅は下関から山陰の海岸をずっと東に
歩いて行く予定と言ったら、ぜひ、そのとき子どもの広場で
講演をという話がスイスイと決まった。
もちろん喜んで。

そのあと下関駅まで歩き、電車でふたたび小倉に戻る。
もう、歩き旅はおわりだから荷物を増やしてもいい。
ブックオフで文庫本を買い、カフェに入ってひろげる。幸せ。
夜はもう一度、夕べの回転ずしの店へ。
おいしい。