クリスマスイブ

紅が来た。
四歳。
イカロスにおもちゃを買いに行く。
木製のパターンブロックにする。

パターンブロックはひしがたや三角や
規則的な形の木片がたくさんあって
それを並べる遊び。
パズルは「できた、できない」のいずれかで
それはそれで達成感があるのだが、妙な緊張をしいられる。
一方パターンブロックは終わりがなく、どう並べても
それはそれで初めてのきれいな形になり、
それを「きれいだね」と言い合っていればいい。
ぐるぐる円形に並べて、それを大きくしていって
このへんでいいかな、このへんでやめるのが一番きれいかなと思うところで終了。
 この、終わりを自分で判断するというのが
意外に高度な心の動きかと思う。
 パズルは頭を使うけれど、こちらは心を使う感じ。
こちらが手本を示すと、紅もせっせと作る。