パソコンをあけて原稿に向かう。
まずはエッセイの新しいのをそろそろ書きたいと思うが
今一つ、まとまらない。
あきらめて本を読みだす。
何冊も並行して読みかけになっているうちの
高群逸枝「おへんろ」。
若き高群逸枝が大正七年に四国遍路をしたときの旅行記。
もちろん、当時は歩きしかなく物乞いをしながら
野宿や木賃宿で回っている。
大きな景色は、ぼくが見た今のものと変わっていないから
想像はできる。
雨の中の峠越えはきつかったろう。
泊まるところは予約するわけではなく、心細いだろう。
道迷いの心配はいつもあったろう。
若書きだから、博学だが高飛車な気質はとくに十分に出ている。
今なら「人はいろいろ。いろんな考え方の人がいるよ」で
かたづけるものを許さず、真摯に考えつめていく。
若いというのはそういうことだったと確かに思わされる。
パソコンをあけて原稿に向かう。
まずはエッセイの新しいのをそろそろ書きたいと思うが
今一つ、まとまらない。
あきらめて本を読みだす。
何冊も並行して読みかけになっているうちの
高群逸枝「おへんろ」。
若き高群逸枝が大正七年に四国遍路をしたときの旅行記。
もちろん、当時は歩きしかなく物乞いをしながら
野宿や木賃宿で回っている。
大きな景色は、ぼくが見た今のものと変わっていないから
想像はできる。
雨の中の峠越えはきつかったろう。
泊まるところは予約するわけではなく、心細いだろう。
道迷いの心配はいつもあったろう。
若書きだから、博学だが高飛車な気質はとくに十分に出ている。
今なら「人はいろいろ。いろんな考え方の人がいるよ」で
かたづけるものを許さず、真摯に考えつめていく。
若いというのはそういうことだったと確かに思わされる。