ワルシャワ

今日は一日ワルシャワ。
大学で日本古代史を専攻したという
きれいな日本語を話すポーランド人女性の案内で
まず旧市街へ。
ワルシャワはクラクフと違い、1944年のワルシャワ蜂起で
ナチスドイツにボロボロにされ、市内のほとんどが瓦礫になった。
 だが、その後、写真や絵画をもとに、意地になったように
元通りの街をめざして復興した。
 それでも、さりげなく家の壁に銃弾の跡が残っていたりする。

かっての王宮から旧市街広場を歩き、キュリー夫人の博物館へ。
そのあと、故郷のポーランドについに帰れないまま
客死したショパンの心臓をコニャック漬けにしたものを
柱に納めたことで知られる聖十字架教会。
 もちろん心臓を見られるわけではない。柱を見るだけ。
つづいてショパン博物館。
 ちなみにポーランドで一番の有名人はショパン。
それからローマ法王のヨハネ・パウロ二世。
キュリー夫人。コペルニクス。連帯のワレサ。
映画監督のアンジェイ・ワイダとロマン・ポランスキー。
でも誰もが知っているとなれば圧倒的にショパンになる。

午後はバスで郊外のショパンの生家へ。
でも、ぼくもショパンの音楽は好きだけれど
ショパンの生まれた家の間取りがどうなっていたかなんていうのまでは
興味がない。
ショパンチョコだけ買って終了。

夕方、市内に戻り、ショパンが来ていたという
おそろしく古いレストランで夕食。
「ショパンはよく、そこのすみの席に座っていました」という
まるで見ていたかのような店側の説明にのせられて
その席にすわって記念写真。

さらにピアノのミニコンサートへ。
地元の男性ピアニストがひく。
ぼくは指使いが見えるよう、一番前の左側にすわる。
もちろんオールショパンプログラム。
「子犬のワルツ」「幻想即興曲」「軍隊ポロネーズ」
「英雄ポロネーズ」「別れの曲」など。
どれをとっても聞いたことのあるメロディーばかりで
嬉しくなる。
やっぱりショパン、すごい。

ショパン三昧の一日を終え、ホテルに戻り、
遅くまでやっているスーパーに歩いて買い出しに行く。
明日は帰国日。
外国での最終日は焼きたてのパンを買うのが毎度のこと。
ゲットして荷造りにかかる。